2024.01.09
ホテル科
先生ブログ
宿泊施設で働く「ホテルマン・ホテリエ」に持つイメージはどんなものでしょうか?
ホテルスタッフを目指す学生の多くはなんとなくの憧れや、キラキラとしているというイメージを持って入学してきます。私もそんな一人でした。
今回は、実際にホテリエを4年経験したからこそ実感できた「ホテル業界の魅力」についてお伝えしていきます。
ホテルスタッフ=「おもてなしのプロ」
ホテルで働くすべてのスタッフは、常に快適で心地よいそして特別なひと時を過ごしてもらいたいと心から思い、努めています。
お客様の笑顔や感謝、感動の涙や感謝の言葉を受けることで得られる私たちスタッフの喜びは想像以上に大きいです。そしてお客様の想像を超えた特別な瞬間を提供出来た時に、何にも代えがたい「やりがい」を感じることができます。
ホテル業界にはたくさんの職種があり、自分のスキルに合わせて様々な部署で経験、キャリアを築いていくことができます。
ホテルマンといえば「フロントやベルスタッフ」を思い浮かべる人が多いと思います。そのほかにもビュッフェやフレンチ、和食、などのレストランサービス、バーテンダー、宴会プランナー、宴会サービス、マーケティング、財務など言い出すときりがない程、たくさんの職種があり、自分のスキルに合わせて様々な部署で経験、キャリアを築いていくことができます。
私は入社した当時、“ここで働きたい!”というこだわりはなく、より多くの経験を積みたいと考えていました。人事部の方が私の気持ちを汲み取って下さったこともあり、複数部門でキャリアを積ませていただきました。
まずは、ホテル全体を学ぶために宿泊業務の「ベルスタッフ」を経験。その次は全てのレストランに関わる会計業務で研修を行い、その後は宴会サービス、カフェ、和食、旅館、フレンチレストランを経験し、ありがたいことにオープニングスタッフとしてホテルレストランの立ち上げにも携わることもできました。
ホテル業界をあまり知らない方にお話しすると、一つの会社での経験だとは思わないと驚かれることも多々あります。
複数の部門を跨いで築けたこのキャリアは、ホテル業界だからこそで、ホテル業界でしかできない貴重な経験だと考えています。
ホテル業界ではたくさんの知識が必要です。ホテルの利用目的は様々であり、一人ひとりに合わせた対応が求められるからです。
宿泊部にいたときは、観光客の案内のためや知識の幅を広げるために、外へ出かけホテル周辺の探索をしたり、実際にお客様にお渡しする地図を片手にホテルのある京都の観光地巡りを行ったりしました。
またレストランでのサービスを行う料飲部では、知識以上にスキルが求められます。料理やワインを提供する基本的なスキルはもちろん、フレンチのレストランではお客様の目の前で一からデザートをつくるデクパージュという技術もあり、練習を積み重ねたからこそ身に付けることができた技術は、ホテルスタッフとして誇りに思います。
カフェで勤務していた頃は、美味しいカプチーノを入れるために一日に10パック以上の牛乳をあけたことも今では良い思い出の一つです。
もちろん簡単ではなく、うまくいかないこともたくさんあります。
しかし身に付けた知識やスキルは「お客様の喜びや感動」につながることを知っているからこそ、学ぶことが苦ではなく、楽しいと思えました。
ホテルは、自分を奮起させてくれる特別な業界です。
ホテルで働くことは、仕事以上の豊かな経験とやりがいを感じさせてくれます。
「おもてなしの心を大切にし、お客様に喜んでいただくことで得られる充実感」は、他のどんな仕事にも代えがたいものがあります。ホテルスタッフだからではなく、一人の人として、人の喜びを心から喜べる、そんな素晴らしい業界がホテル業界です!
この記事をきっかけに、少しでもホテル業界に興味を持ってくれる方が増えてくれると嬉しいです!
本校で会えることも楽しみに、お待ちしていますね!
岡田 菜央(おかだ なお)
ホテル学科専任講師 / 宴会・料飲サービス(フレンチ、カフェ)
学科専任講師。大阪ホテル専門学校卒業後、ホテルオークラ京都4年勤務。ホテルオークラ京都岡崎別邸へ1年出向。
担当授業は、料飲サービス、宴会サービス、HRS検定対策、マナープロトコール検定対策。学ぶだけではなく、人に教えられる人を育てます!