2024.01.12
エアライン科
先生ブログ
「グランドスタッフ」にはどんな人が向いているのか。
「空港で働く=キラキラした仕事」というイメージがある一方で、体力的にも精神的にもタフさが必要な厳しいイメージもあるかと思います。
本記事では「現役のグランドスタッフから見て、どんな方にグランドスタッフになって欲しいか」という観点で、お話しさせていただきます。
空港には様々なお客様がいらっしゃいます、そしてグランドスタッフは「1日に100名以上」のお客様をご案内します。
電車に乗っているとき、道を歩いているとき、買い物をしているとき。困った人を見かけたとき自然と声を掛けることができていますか?
知らない人に声を掛けるのって勇気がいります。しかし、その人が自分の家族だったらどうでしょうか?
一人ひとりのお客様を家族のように考えられる人・日頃から大切に考えることができる人こそ、この仕事に向いている人材だと思います。
グランドスタッフの仕事で、ホスピタリティの次に大切なものは「体力」です!
私が働いていた伊丹空港では朝5:45から仕事が始まります。早番の日は4:30に起床し5:30には空港に到着し制服に着替えている、それが当たり前の日々です。
仕事中は20キロ以上ある荷物を運んだり、出発時刻ギリギリに来られたお客様がいらっしゃれば一緒に搭乗口まで走ります。猛ダッシュをしてヒールが脱げるなんてこともグランドスタッフあるある。
毎回早起きをするにも、20キロ以上の荷物を運ぶにも、お客様と一緒に走るにも、そして「自分が楽しんで仕事をするため」にも「体力」が絶対必要です。
「気づける人になりなさい」、入社時に上司から言われた言葉です。
道端にゴミが落ちていたとします。一人はそのゴミを見つけてゴミ箱に捨てました。一人はそのゴミを見つけたけど見て見ぬふりをしました。一人はそのゴミに気づかずそのまま通り過ぎました。一番良くないのは誰でしょうか。
ほとんどの人が見て見ぬふりをした人だと答えると思います。しかし私の上司は「気づかずそのまま通り過ぎた人」ですと答えました。
航空業界は安全を守る仕事。安全を守るためには気づく力が大切です。小さなことでも気づくことができなければそれが大きな事故につながることもあります。
「思いやる力・頑張れる体力・気づける力」を持っている方こそ、グランドスタッフに挑戦してほしいです。
普段の生活を過ごす中で磨ける能力であるので、少しづつでも意識的に行動して身につけてくださいね!
適正がある方には「天職」となる仕事だと思います!ぜひ一緒に頑張ってみませんか?
古村 優奈(こむら ゆうな)
エアライン科専任講師 / グランドスタッフ
京都産業大学出身。株式会社JALスカイ大阪へ入社し現在5年目。2023年度から現役グランドスタッフ講師として本校へ出向。
担当授業はグランドスタッフ実務やエアライン全般。先生として以上に「業界の先輩」として、業界が求めている生の声を伝えていきます。