2023.12.26
ホテル科
先生ブログ
ホテルは「宿泊するところ」という印象が強いかもしれません。
しかし市街地に位置する大型ホテル(シティホテル)には、「〇〇ダイニング」と呼ばれる「食事をする場所」があります。そして食事目的のみでホテルを利用されるお客様が多いことはご存じでしょうか?
本記事では「〇〇」に入る言葉の違いについて、解説をしていきます。
まずは「オールデイ」ダイニング。その名の通り、朝・昼・夜と一日中営業しているレストランを指します。
朝食では、ご宿泊のお客様が同じような時間帯に利用することが想定されるため、他レストランと比較して最も多くの席数を保有しています。朝食の利用が多いことから、レストランの雰囲気は明るく開放的な空間になっていることが多いのも特徴です。
ホテル内のレストランの中での位置付けとしては、最もカジュアルな分類に設定されているため、比較的気軽に利用できるレストランです。別名で、「コーヒーショップ」や「カフェ」と呼ばれることもあります。
メインダイニングは、ホテル内のレストランの中での位置付けで、最上位に位置する格式の高いレストランを指します。
「フレンチレストラン」をメインダイニングとしているホテルも多く、ドレスコード(服装の規則)の有無を、事前に確認しておく必要があります。(サンダル、短パン不可やジャケット着用など、レストランで定める服装の規則があればそれに従います)
フレンチレストランでは、コース料理を主としているため、食事時間は2~3時間程度を目安に考え、予約して利用することをおすすめします。
インルームダイニングとは、ホテルの客室の中で食事ができるサービスを指し、「ルームサービス」と呼んでいるホテルもあります。
(日系のホテルでは「ルームサービス」という名称の方が一般的ですが、外資系のホテルでは「インルームダイニング」という名称が一般的です)
「時間を気にせずゆっくり食事がしたい」「子供が騒がしく周りに迷惑がかかってしまう」などの悩みを抱えるお客様にとって、安心して食事ができるサービスになっています。
今回は「〇〇ダイニング」について取り上げましたが、シティホテルには、他にも「日本料理」「中国料理」「イタリアン」「鉄板焼き」「ラウンジ」「バー」「デリカショップ」など、沢山のレストランや飲食施設があります。
「串揚げ」や「海鮮居酒屋」など、地域の特色を活かしたレストランを保有しているホテルもありますよ。
宿泊だけではない、ホテルの魅力やホテルの楽しみ方も学んでいただき、一緒にホテル業界を盛り上げていきましょう!
山岡 丈也(やまおか ともや)
ホテル学科長 / マナー関連講師 / HRS1級
講師歴12年。トラジャル旅行ホテル専門学校(現:大阪ホテル専門学校)卒業後、大阪全日空ホテル・ANAクラウンプラザホテル大阪らホテル業界で、料飲・宴会部門を17年担当。新規レストランの責任者・開業に携わった経験あり。
担当授業は、料飲関係全般(実技・座学)、ビジネスマナー関連など。